『FIFA23』開幕もあとわずかという時期に差し掛かり、今作のサウンドトラックが正式発表されました。以前記事にした通り(下記リンク)『FIFA』のサウンドトラックは様々な国からジャンル問わず選曲されており、他のゲーム作品とは一味違う、新たなアーティストを知る機会になります。特に日本のプレーヤーの方で普段海外のアーティストを聴かない方には良い機会になるのではないでしょうか。

今回は、個人的な主観ではありますが『FIFA23』に収録されたオススメの楽曲・アーティストをご紹介したいと思います。
1.IDK & Denzel Curry – Dog Food
アメリカ合衆国東部メリーランド州のラッパーIDK(アイ・ディー・ケイ)がプロデューサーにKAYTRADANA(ケイトラナダ)を迎えたEP『Simple』収録の”Dog Food”、エレクトロなビートに流れるようなラップを重ねた踊れるヒップホップに仕上がっています。
2.Greentea Peng – Stuck In The Middle
サウス・ロンドン出身のアーティストGreentea Peng(グリーンティー・ペン)による楽曲。ジャズやネオ・ソウルの影響下にある心地よいグルーヴ感が味わえます。秋の風を感じながら聴きたいです。
3.Denzel Curry – Zatoichi ft. slowthai
アメリカ合衆国フロリダ州出身のラッパーDenzel Curry(デンゼル・カリー)が今年リリースしたアルバム『Melt My Eyez See Your Future』から英国出身のSlowthai(スロウタイ)をフィーチャーした楽曲”Zatoichi”、名前は映画『座頭市』から引用しておりローリング・ストーンの記事では「座頭市を比喩として使ったのは『盲人が盲人を導くことはできない』という諺があるからだ。」と語っている。アルバムはジャズ、ソウルの要素を取り入れ、日本文化にも影響を受けたコンセプチュアルな作品に仕上がっています。
デンゼル・カリー大いに語る 死と暴動、日本文化と松田優作、ギャングスタと己の生き方, Rolling Stone,
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/37503/3/1/1
4.Tseba – Must Be Love (feat. Electric Fields)
オーストラリア・シドニー出身のプロデューサーTsebaによる多幸感溢れるディスコソング。これは説明不要の踊れるシンプルに良い曲です。
5.Central Cee – Obsessed With You
英ロンドン・シェパーズブッシュ出身のラッパーCentral Cee(セントラル・シー)のヒット曲”Obsessed With You”、同じく英国出身のアーティストPinkPantheress(ピンクパンサレス)の楽曲”Just for me”を大胆にサンプリングしたUKドリルに。”Straight Back to It”のMVではチェルシーのユニフォームを着用しスタンフォードブリッジスタジアムで撮影を行っていることからも、チェルシーサポーター説が濃厚です。
6.ROSALÍA – SAOKO
スペイン出身のROSALÍA(ロザリア)による”SAOKO”、曲を聴くと自身の声にオートチューンをかけ、レゲトンや中盤にジャズピアノの即興的展開が挟まれるなど、特定のジャンルに形容できない混沌とした空気を感じます。同アルバムに収録された”HENTAI(変態)”は名前からは想像できない落ち着いたピアノのロマンチックな曲で、アーティストとしての彼女の振り幅には驚かされます。
7.Remi Wolf – Quiet On Set
アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のアーティストRemi Wolf(レミ・ウルフ)の”Quiet On Set”、ポップでパワフルな歌声が特徴の彼女は、どの曲も元気を与えてくれます。”Sexy Villain”と”Photo ID (with Dominic Fike)は是非聴いてください。
8.Disclosure x Raye – Waterfall
英国サリー出身の兄弟ユニットDisclosure(ディスクロージャー)と英国ロンドンを拠点に活動するRAYE(レイ)による爽やかなダンスミュージック。彼らの楽曲は『FIFA20』『FIFA21』にも収録されています。
『FIFA23』サウンドトラックはこちら